「常にウェルカムで、人が話しかけやすい雰囲気」を意識。広報・ライター 風間さんの"仕事で大切していること"

”はたらく人のごはん”を通して、日々のしごとへの向き合い方や人生に対する価値観、考え方など、働く人がいま感じているリアルな声をお届け。今回は、フリーランスで広報・ライターとして活動する風間夏実さんにお話を伺いました。
「常にウェルカムで、人が話しかけやすい雰囲気を意識しています」。フリーランスで広報・ライターとして活動する風間夏実(カザマ ナツミ)さんは、そう言って笑う。
「仕事柄、関わる方は年齢や職種もばらばら。だからこそ、どんな立場の人でも私が『話しかけやすい人』と感じてもらえるよう、心にゆとりを持つことを大切に過ごしています。余裕のないせかせかした状態は、誰だって話しかけづらいと思うから。私のご機嫌の取り方は “おいしいご飯” と “好きな人がいる場” 。二子玉川にあるカフェ『Let It Be Coffee』さんはまさにそんな場所で、オーナーご夫婦のテツオさん、モトコさんには学生時代からお世話になっていますね。仕事の合間や終わりに、よくお店に立ち寄ってはお話ししています」。
心に余裕を持つ。自分がリフレッシュできるポイントを自覚して、日常に取り入れる。話しかけやすい人でいることで小さなことから会話が生まれていき、それが巡り巡って仕事のパフォーマンスにも繋がっていく。
広報という職業は、人とのコミュニケーションをとる機会が多い。プライベートでも会話を大切にされているなんて、その意識には感服せざるを得ない。
「もともと、人と会って話すのが好きなんです。会いたい人に会って、思っていることを共有する。相手から言葉をもらって、自分の考えと照らして反芻する。その過程で思考が整理されていくのは楽しくて」。
メディアやSNS上の写真を見ていると、笑顔でいるイメージが強い風間さん。その裏には、自分が好き、楽しいと思うことを心得ているからこその意識的なリフレッシュ方法があった。それが仕事にも多分に活かされている様子。でも、そんな風間さんにだって、仕事がうまくいかないなと思ったときはないんでしょうか?
「もちろんありますよ。過去の自分を振り返ると、なにかを頑張ってないと不安になっていたなと思います。人に求められていないと不安、すべてに対して120%で向き合うことが正義というような。そうやって生きていくなかで、あるとき行き詰まってしまって。でもそんな折、フリーのフォトグラファーとして世界中の絶景を写真に収めている先輩とお話する機会があったんです。その方に『頑張りたいことがないんです』と打ち明けたら、『 “頑張る” は手段であって、目的ではないよ』と返されて。ハッとなりました。その方は、ただ純粋に “心が動く風景を多くの人に伝えたい” という目的があり頑張っているだけで、頑張るために頑張っているわけじゃない。そう思い返すと、私は頑張る対象が見つからないことに苦しんでいただけで、頑張りたいと思えることがなければ頑張らなくていいんだと。心持ちが変わって、気が楽になりましたね」。
他人と比べがちな現代、なにかをしていないと不安という人は多いはず。それはたとえば、日々忙殺されることで得られる安心感だったり。でも、頑張るために頑張ってない? と、忙しない日々においても、内省する時間を持つのは大切なことに思える。努力と思わずにできる得意なことってなんだろう。力の注ぎどころと抜きどころってどこだろう。ホッとひと息つく仕事の合間や終わりに、改めてそんなことを考えたい。それでは風間さんに最後の質問。今後、思い描くビジョンはありますか?
「明確にはないです。でもちょうど最近、仕事も含め国内のさまざまな飲食の場を巡るなかで、私も1つの場を作り、そこを盛り上げたい! と思うようになりました。美味しいご飯がある場には、素敵な人がいると思うんです。今、ご縁があって渋谷の桜丘にオープンするカフェの立ち上げまわりを手伝っていて」。
お店の立ち上げに関わるなんて、なかなかできることじゃない。“ご飯” と “人” に表される風間さんの人生を語るうえで、ふさわしい仕事だ。
「30歳という節目を迎えたときに、友人となにかできたらなとは漠然とですが思ってます。なのでそれまでに、相手に対して貢献できるスキルをつけたくて。新卒の銀行員時代、5年後、10年後に自分がどうなっているかが良くも悪くも見えてしまった分、フリーランスとなった今は常に “自分が何をやりたいのか” を考えている気がしますね。いつかのチャンスを逃さないよう、飛び乗れる準備をしておこうと意識しています」。
いつでも飛び乗れる準備。自分の “好き” という気持ちに真摯になれば、明確なビジョンはなくったって、今やっていることが将来に繋がるという確信が得られるのかもしれない。きっと風間さんは数年後、やりたいことを、好きな人たちと実現しているんだろうな。お話を聞くなかで、なぜだかそういう直感があった。
人を惹きつける軽やかで真摯な佇まいと、好きな食に対する飽くなき好奇心。その行く先では、きっとまた素敵な人たちが彼女を待っているはずだ。
「はらぺこワーカー」は、ほかにも ”はたらく人のごはん" を切り口に、さままざま記事をお届けしています。Instagramも開設していますので、是非フォローをお願いします!(はらぺこワーカー編集部)
取材は感染防止に注意して行っており、撮影・食事の際のみマスクを外しています。インタビュー内容や店舗情報は、取材当時の情報です。